放射能から子どもの未来を守る調布の会(CCPC)

2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖大地震により、福島第一原発で未曾有の核災害を起きました。原発の爆発により、広い範囲に放射性物質が飛び散りました。子ども達を放射線被ばくから守りたい。その為に、学び交流していこうという団体です。主に調布に住む保護者がメンバーです。定例会や調布市との懇談の予定や、学集会の企画などをお知らせしていきます。

ふじみ衛生組合新ごみ処理施設では、女川の瓦礫燃やしません

11/17(土)調布市環境課との懇談会を行いました。
雨の中、また庁内点検で途中電気が消えてしまう中、2時間にわたって話し合いました。
市側の出席は、環境部堀江次長、ごみ対策課三ツ木課長、上野課長補佐。
風邪などで急きょ何名か欠席となったものの、会から9名が参加しました。
まず参加者から、
「災害瓦礫は放射性物質アスベストなどの有害物質で汚染されている可能性が高く、拡散しない、燃やさない、は世界の常識」
「検査をしているのはヨウ素ストロンチウムだけ。女川は文科省ストロンチウムマップで調布よりも高い数値が出ていた」
アメリカの環境団体が瓦礫の焼却は世界中に汚染を広げるのでやめてほしいと1万人の署名が集まっている。世界中が日本の瓦礫焼却に批判の目を向けている」
ホットスポットから調布に転入してきたが、このままではまたどこかへ引っ越さなければならない」
「『国の基準値以内だから安全』と言われても、数年後に子どもの健康に影響が出るのではないか心配」
など、それぞれの不安を伝えました。
その中で、以下の点を確認しました。

・女川との協定は平成25年3月末までなので、平成25年4月から稼働のふじみ衛生組合新ごみ処理施設では、女川の瓦礫焼却は行わない。
・12月から試運転(試験焼却)を始めるが、三鷹市調布市可燃ごみだけで、女川の瓦礫は焼却しない。
・東京都市長会としては、東京都のスキームに従うことになっている。平成25年度以降は、(瓦礫受入の)予定はない。被災地でも焼却施設が建設され、自区内処理が進んできているので、(広域処理の必要性は)なくなってきていると認識している。
・1996年からふじみ衛生組合の新ごみ処理施設の準備をしてきた。今まで地域住民と28回の委員会を開いて協定書を作ってきた。昨年3.11で放射能の心配が出てきたので、地元住民の声を反映し、協定で(国の基準は8000ベクレル/kgであるが)飛灰が4000ベクレル/kgを超えたら、専門委員会を開いて焼却中止を含めた対応を検討することになっている。
*1地域住民とは、半径500m以内にかかる自治会の住民。
*2専門委員会のメンバーは、調布・三鷹両市の住民(*1)、医師、学識経験者(放射能の専門家など)で構成。

その後、瓦礫焼却以外にも、土壌の測定をしてほしい、健康調査をしてほしい、放射能対策で部署を作ってほしいなどの要望が出され、持ち帰って各部署に伝えてもらうことになりました。