放射能から子どもの未来を守る調布の会(CCPC)

2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖大地震により、福島第一原発で未曾有の核災害を起きました。原発の爆発により、広い範囲に放射性物質が飛び散りました。子ども達を放射線被ばくから守りたい。その為に、学び交流していこうという団体です。主に調布に住む保護者がメンバーです。定例会や調布市との懇談の予定や、学集会の企画などをお知らせしていきます。

■ 調布市長選挙・市議補選 予定候補者へのアンケート(本文)■

私たちは、調布市長選挙・市議補欠選挙へ立候補を予定されている予定候補者に、(本文は下記)のアンケートのお願いしました。

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調布市長選挙へ立候補を予定されている皆様へアンケートのお願い

2018年6月22日
放射能から子どもの未来を守る調布の会
事務局長 増野由美子

 2011年3月11日東日本大震災から7年が経ちました。福島原発の事故によって広範囲に拡散された放射性物質による被ばくから子ども達を守りたい、という思いで、私たちは同年6月に会を発足し、放射線の基礎知識や食品の汚染状況などを学び、相互に情報交換をしたりすると同時に、子ども達の健やかな成長のために行政とも協力して活動してきました。
 放射性物質の拡散による汚染は距離に関係なく、風と降雨、降雪によって規定されており、関東地方でも汚染の酷い地域が出現しています。東京でも、風や水の流れによってホットスポットと呼ばれる高汚染地域があり、更にマイクロホットスポットと呼ばれる局地的に非常に汚染の高い箇所が出現しています。
 幸いなことに調布市の汚染状況はそれほど高くはありません。それでも国の除染基準以上の数値が検出され、除染や洗浄などの対策を行った場所が、調布市内でも、富士見台小学校など子どもたちの活動する施設で数箇所ありました。多くの場所で、経年により放射線量は下がっていますが、水の流れなどによってはかえって放射線量が高くなっているマイクロホットスポットが出現している恐れがあります。
 また、事故から7年たっても、未だ「原発力緊急事態宣言」は発令中であり、汚染水や廃炉に向けた作業による空中への飛散などは続いています。最近各地で地震が多発していることや、原発が全国にあること等を考えると、放射線被ばくに対しての対策は、今後も講じていかなければならないものと考えます。
 今回の事故で主に放出されたセシウム134、セシウム137のうち、半減期2年のセシウム134は、事故から7年の間にかなり減衰しましたが、セシウム137の半減期は約30年です。影響がなくなるまでには300年かかるといわれています。
 放射線は、DNAを傷つけます。たくさん被ばくすればするほど、DNAが修復するときにミスをする可能性が高くなります。また、細胞分裂の頻度の高い小さな子どもや妊婦等は、特に被ばくによるダメージは大きくなります。
 外部被ばく、内部被ばくとも、極力低く抑えるように気をつける必要があります。
 現在福島県では、復興の名の下に次々と避難指示が解除されています。中には年間20ミリシーベルトという、日本の一般公衆の被ばく限度とされる年間1ミリシーベルトの実に20倍、放射線管理区域並みの放射能汚染地域までが「安全」とされ、多くの住民がそこでの生活を余儀なくされています。事故当時18歳未満の子どもと事故後1年間に生まれた子ども、約38万人を対象に行っている福島県民健康調査では、199人に甲状腺がんが見つかりました(2018年6月18日発表)。50万〜100万人に1人という非常に珍しい小児甲状腺がんが、実に200倍以上多発しています。既に手術を受けた162人中良性だったのは1人で、肺や他臓器への浸潤や転移など深刻なケースも多く、進行が早いことが特徴です。原発事故によって放出された放射性物質ヨウ素131による被ばくが要因であることは明らかで、健康調査は縮小せずに継続し、治療の経済的負担を個人に負わせるのではなく、国が責任を持って行うべきだと考えています。

調布市長選挙予定候補者アンケート◆

【 質問1】現在調布市では、市民を被ばくから守るために下記の施策が行われています。
   ①空間放射線量の市内10箇所での測定(月1回)と市報等での公表
   ②空間線量測定器の市民への貸し出し(1台)
   ③公立保育園、小中学校給食の主な食材の産地公表(月1回)と、セシウムが検出されやすそうな
    食材を避ける等の配慮。
   ④公立保育園、小中学校給食の食材の放射線測定検査
    (年4回、7品目と新米を、検出限界5ベクレル/kgで検査)
   ⑤小中学校プール水の放射能測定(プール開始時)
   
  これらの施策についてどうお考えですか?1つ選んでください。
 
  A:継続していく  B:縮小していく C:その他

「B」と回答された場合は、番号と理由をお答えください。
「C」と回答された場合は、簡潔(50文字以内)にお書きください。


【 質問2 】原発は、一度事故が起きると、広範囲の土地が汚染され、人々の生活や地域が破壊されてしまいます。
 市民の命と暮らしを守る市長として、原子力発電についてどのようにお考えですか?(複数回答可)

A:原発は必要  B:原発は減らすべき  C:原発はなくすべき  D:再稼動は反対  
E:再稼動はすべき  F:再稼動は条件付賛成  F:その他(50文字以内で)


【 質問3 】、福島原発事故被災者の支援は、調布市としても行っていくべきとお考えでしょうか?
A:調布市として支援に関わっていくべき   B:調布市として支援に関わる必要はない
C:その他(50文字以内で)


以上