放射能から子どもの未来を守る調布の会(CCPC)

2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖大地震により、福島第一原発で未曾有の核災害を起きました。原発の爆発により、広い範囲に放射性物質が飛び散りました。子ども達を放射線被ばくから守りたい。その為に、学び交流していこうという団体です。主に調布に住む保護者がメンバーです。定例会や調布市との懇談の予定や、学集会の企画などをお知らせしていきます。

たづくりまつり終了❣️

3日間の「たづくり祭り」無事終了しました。

◆ たづくりまつり報告ーその1ー

メイン企画「3.11から7年〜関東の放射能汚染の今とこれから」学習会も、雨の中でしたが15人の参加で行うことができました。

こどもみらい測定所の代表でみんなのデータサイト共同代表の石丸偉丈さんには、1時間で3.11事故当初のことを振り返って解説していただき、食品の汚染の特徴をお話しいただきました。
質疑応答は時間オーバーするくらい、参加したみなさんの関心も高かったです。

お話を聞いて、福島原発事故が(吉田所長を始め作業員の方々の奮闘はもちろんのこと)その他様々な気象条件や環境条件に助けられて、関東圏はこの程度の汚染で済んでいるのだと痛感しました。
事故当初、風は東に太平洋に向かって主に吹いていて、3月15日と20日頃に風向きが変わり、放射性プルームが関東一円を覆いました。
特に15日に大量の放射性物質が風に乗って陸側に拡散したのです。福島県内でも放射性プルームと降雪の関係で、汚染の濃淡がはっきり出ているという話と合わせて聞いた時、もしあの時、3月15日に東京で雨が降っていたら、東京も相当の汚染になっていたかもしれなかったのだと、改めてゾッとしました。
そして、日本の西側に林立する原発(韓国や中国の原発も含めて)が事故を起こした時、私達の場所は汚染されてしまうのだと実感しました。
実際、「トモダチ作戦」で三陸沖に停泊して救援活動をしてくれた米海軍の隊員が被曝した。(現在400人以上が被爆の後遺症に苦しみ東電を相手取って訴訟を起こしていて、既に9人が亡くなっている。)

食品の汚染が予想より低いのは、関東ローム層の粘土質のおかげであるとか、未熟堆肥からのセシウム移行が高いのに対し、熟成された堆肥からは移行が低いのも同じような土質のためだとか、色々疑問に思っていたことがわかりました。
そして、今もこれからも危険なのは、野生の山菜、きのこ類、そしてそれを食べる鹿や猪などの野生獣、淡水魚。汚染地のそれらは測ってみないと危険、ということでした。

(増野由美子)