放射能から子どもの未来を守る調布の会(CCPC)

2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖大地震により、福島第一原発で未曾有の核災害を起きました。原発の爆発により、広い範囲に放射性物質が飛び散りました。子ども達を放射線被ばくから守りたい。その為に、学び交流していこうという団体です。主に調布に住む保護者がメンバーです。定例会や調布市との懇談の予定や、学集会の企画などをお知らせしていきます。

データ開示:乳歯の元素分析

個人的に、「測ってみなけりゃわからない」が立脚点となっているため、費用面での制約はあるものの折々データを
集めています。
今回はその中の一つ、乳歯の元素分析のデータを開示します。
なお、あくまでデータ開示に留まり、この事例についての私見を述べる予定はありません。

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〔乳歯の元素分析〕


○考え方

人体内に摂取されたカルシウム(以下Ca)は約99%が骨に沈着し、約1%が歯に沈着するとされる。
安定同位体放射性同位体共にストロンチウム(以下Sr)はCaと類似の動向であることから、歯の元素分析を行うことで
沈着状況が判明する。


○元素分析用試料

11歳児の乳歯1本(重量約200mg・治療痕無し 東京都在住の児童、平成23年3月15日午前8時より同3月22日まで東京都外に
転出、同8月以来放射性物質測定済みの食品を中心とした食生活を送る)


○元素分析日

平成24年6月22日


○元素分析担当機関

民間の分析機関


○分析方法

ICP-MS法(誘導結合プラズマ質量分析法)


○結果

Sr含有量 100mg/Kg

補足:当該分析において、Sr86、Sr87、Sr88を検出。しかしSrの各同位体の比率が天然Srのそれと同等のため、Sr90は無い
と考えてよい。(分析機関コメント)

○参考・天然Srの存在比

Sr84 0.56%  Sr86 9.86%  Sr87 7.0%  Sr88 82.58%

(加藤)