放射能から子どもの未来を守る調布の会(CCPC)

2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖大地震により、福島第一原発で未曾有の核災害を起きました。原発の爆発により、広い範囲に放射性物質が飛び散りました。子ども達を放射線被ばくから守りたい。その為に、学び交流していこうという団体です。主に調布に住む保護者がメンバーです。定例会や調布市との懇談の予定や、学集会の企画などをお知らせしていきます。

1・22 例会の報告です

遅くなりました!1月22日の例会の報告です。

1.前回例会からの動き
・12/27子育て推進課へ要望書の説明
・1/14 脱原発世界会議
・1/19 副市長と会談
・1/21 全国ネット代表者交流会議
・近居報告で、「年末に小学校で配布されたプリントに、お弁当・水筒持参可の件が遂に明記されたおかげで、年明けから給食の牛乳をやめた人が2人いる」という話がありました。普段から周囲にその手の話をしていると、反応があるようですが、「今のところ変化なし」という人が多かったです。(保育園でもプリントを出すように、担当課には要望しました)

2.宮地副市長との会談について参加した5名から報告と感想、これからの運動の進め方について話し合いました。

 会談では、山田代表が「野田首相による『事故収束宣言』が行われたが、福島原発では依然として深刻な放射能放出・漏出が続いており、事故は収束などしておらず放射能の汚染は追加されている。食品の汚染は深刻、セシウム137の半減期30年を考えると、汚染のさらなる拡大・深刻化・長期化は、残念ながら避けられない。測定機の購入と測定体制の構築・測定実施は、検討の段階ではなく、いつ購入を決断するかという問題。子どもを守るのは大人の役割・義務・使命。その1点で、目標をともにし努力していくことを心からお願いする。と切り出すと、副市長は、「事故の状況については、全く同感」「ここまでなら安全とは言えないので、被曝は少なければ少ない方が良い」と発言しました。 
 一方で、「食べる前に全部測るのは無理」と、要望内容は現実的でないという認識でした。
その後、参加者と意見交換の中で、「今後長く続く放射能汚染に対して、子ども達の内部被曝をどうやってゼロに近づけるかという視点で、調布市としての測定体制を作ってほしいと要望している」 「調布市ではどういう測定の仕方が良いのか、知恵を出し合っていこう」 という、要望の趣旨は伝わったようでした。
 平日夜、1時間の会談。参加者の皆さん、市の職員の皆さんもお疲れ様でした。
今後も意見交換を継続していこうということになり、色々反省点はあったものの、やって良かったと思いました。
この中で、私たちの運動の課題も見えてきたと思います。

「一部の声」と言わせない市民の世論をつくろう!
 「市民の間にはいろいろな考え方の人がいる。放射能について『そんなの心配しすぎ』という意見もあれば、『徹底的に測定してほしい』という人まで大変距離がある」(副市長)
 放射能の人体への影響は、「考え方の違い」ではありません。気にしていない人にも影響があります。そして、個体差があるので、どんなに気を付けていても大きなダメージを受けてしまう人もいます。しかも小さな子どもほど、リスクは高いのです。
 今まで作られてきた「原発安全神話」や、事故後の政府・マスコミの「安全安心キャンペーン」の影響で、放射線被曝の本当の怖さを認識している人が、まだそれほど多数になっていないという現状は確かにあります。しかし、多くの市民は自分の子どもや孫達の健康や命への影響を少なからず気にしており、事実を知れば大多数の市民が、「子どもの内部被曝をゼロに近づけたい」という願いに共感するでしょう。

3.引き続き署名を集めます!
 委員会開催前日までは署名の追加が可能です。2/1現在、市から日程の連絡がないので、2月12日までは大丈夫そうです。
 ぜひ、もう一回り署名を集めてください。
 父母会やPTAなど、お願いできるところがある方は、ぜひお願いします。
 署名は、お手数ですが署名用紙表面の住所まで郵送していただくか、お近くの会員又は例会にお持ちください。
※署名用紙をお持ちでない方、以下のURLからプリントアウトしてください。
 署名用紙は両面印刷でお願いします。(市長宛ては印鑑不要)
議長宛署名用紙URL
https://docs.google.com/open?id=0B1AS9pT3ePBVZDNiMjc2YjYtYzhkYS00YjdkLTk0MzUtODVmYzJjZTU1OWFj
市長宛署名用紙URL
https://docs.google.com/open?id=0B1AS9pT3ePBVM2VlOTJhM2EtYWU2MC00NzNkLWE2NDAtNDg3NzllZTRlNmI2

4.学習啓蒙活動に力を入れていきます
 わかりやすい放射能Q&Aビラを作る。会のニュースを作り会の活動を知らせていく。学習会を開く。などの意見が出されました。
・わかりやすいイラスト入りのQ&A集の情報や、「私イラストを描けるよ!」という方はご連絡お待ちしています。
・3月4日(日)「『服毒本(副読本)』の安全な読み方」学習会を開催します。 

5.給食の仕組みを知ろう!
 調布市の給食は自校式です。市は「センター方式でない」ことを測定ができない言い訳にしています。
給食の安全性確保のために、測定をしてほしい。けれども、センター方式を望んでいるわけでも、センター方式なら安全というわけでもありません。各校の独自性など今まで築いてきた自校方式の良さ等を守りながら内部被曝ゼロを目指すには、現在の調布市の給食提供のシステム(仕入れの仕方、仕入れ先などから、調理、提供の手順など)を知る必要がある、と感じました。
 どういった機器でどのような計測をしたらより安全安心に近づけるのか?給食の仕入れや調理、提供までの流れを知るために、担当課との会談日程を調整中です。

6.3月4日総会開催を予定しています
 私達の会は、殆どの会員が働きながら子育てをしています。(他の地域の会もそうだと思いますが)
会の体制や仕組みがしっかりしていないため、予定していたHPの開設はのびのび、ブログの更新も滞るなど、なかなか会の日常的な活動が回っていない状態です。
 「子どもを放射線被曝から守りたい。そのために学習・情報交換をし、励まし合っていこう」と、昨年5月に十数人ほどで学習会を開いたところからスタートしましたが、現在は40人余の方がメーリングリストに登録されています。一応、代表や事務局員はおりますが、細かな会則も会費もなく、例会参加者からその時々の費用を割り勘でいただいたり、カンパをいただいたりして活動して参りました。今後、活動を継続、発展させていくために、総会を開いて正式に規約、会費などを決め会の体制を整えたいと思います。
 会へのご意見は、メーリング又は会長アドレスへ。早朝深夜はブログへのコメント欄へお願いします。
  日時:3月4日(日)13:00〜16:00
  会場:たづくり10F1002学習室

7.総会と併せて、「副読本」学習会を行います。
 12月の文教委員会で、市教育委員会は、「子どもたちへの放射能教育に、文科省から配布される副読本を使っていくと明言。この副読本は、「放射能は自然界にもあり安全、放射能は役に立っている」という原発推進政策を補完する目的で小中高校の授業で活用され、事故後回収された物と全く同じ内容。しかも今後は、保育園、幼稚園、図書館、公民館などへの配布もするとされています。
 副読本を批判的に学習し、この副読本を使わないよう運動していくことも必要です。

次回の例会2/12(日)13:30〜16:00
あくろす2F
総会準備が主な議題です。