放射能から子どもの未来を守る調布の会(CCPC)

2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖大地震により、福島第一原発で未曾有の核災害を起きました。原発の爆発により、広い範囲に放射性物質が飛び散りました。子ども達を放射線被ばくから守りたい。その為に、学び交流していこうという団体です。主に調布に住む保護者がメンバーです。定例会や調布市との懇談の予定や、学集会の企画などをお知らせしていきます。

長崎原爆忌によせて

核分裂核融合の仕組みを知るようになったそもそものきっかけは、はるか昔の中学時代、一人
の数学担当教師(女性)に出会ったこと。非常に厳しく、もちろん無駄話は一切しないのに、
ある日自らが長崎で被爆したときのことを話してくれたことがある。

内容はほとんど覚えていないのだけれど、「ピカッと光った瞬間に、『あっ焼夷弾が落ちた!』と
思った」という発言だけは覚えている。なぜそんな話をしたのか、ふわふわと過ごしている生徒達
が歯痒かったのか、たぶんそんなところだろう。

それからすぐにチェルノブイリ原発事故が起こり、「同じ核なのに、爆弾と発電所の違いは何?」と
いう素朴な疑問を持ち、(当時はネットなどなかったから)理科の先生に聞き、高校に進学してから
は自分でも調べ、核分裂核融合の仕組みが何となくわかり、(何となくなので当然理系ではない)
大卒後最初の就職先が半導体業界だったので、Ge半導体のこともついでに学んだ。

以前規模が大きめの文芸誌のバックナンバーを探していたときに、目次に頭書の数学担当教師の名
を見つけたことがある。同姓同名、出身地も同じ、長崎の原爆についての随想らしきタイトルだった
が、18年くらい前の号で、もしかしたらもう世を去られているかもしれない。いつか国会図書館でも
行って所蔵していたら読んでみようと思う。                               (加藤)