よびかけ
2011年3月11日に発生した東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所では数日のうちに4機の原発が爆発しました。この事故による放射能の影響は、大気汚染、土壌汚染、海洋汚染と、全世界を巻き込んだ人類史上未曾有の原発大災害となりました。現在も、事故収束の見通しすら全く立っていません。
福島県内では、避難や移住を余儀なくされた方々も大勢おり、国としてのきちんとした対応がなされていないために、避難することもできずに日々被曝を余儀なくされている方々が沢山います。この中には大勢の妊産婦・乳幼児・児童も含まれています。一刻も早く、福島の人々の被曝の低減措置がとられるよう願っています。
東京では水道水の摂取制限もなく、牛乳、野菜など食品の出荷制限が解除され、テレビのニュースでも原発事故の報道は減り、事故前と同じ様な生活ができるかのように考えている人々も増えているようです。
しかし、東京にも放射性物質は飛んできました。調布市では、6月に入ってから子どもの生活環境の調布市独自の放射線測定が開始されましたが、その測定結果から、空間線量で事故前の約2倍前後の放射線量となっています。「ただちに健康に影響はない」と言っても、子ども達の生活環境が安全であるとは言い難い状況です。
しかも、東京でも焼却灰や下水汚泥から高濃度の放射能が確認され、日々増え続けており、従来の法律に則って、埋め立てやコンクリート材料として再利用されようとしているなど、まともな措置はなされていません。
原発事故が終息するには数十年単位の時間がかかります。水・食物の汚染は続くでしょう。成長期の(細胞分裂の盛んな)子ども達は、水や食料品を長期間摂取し続けることで、放射性物質が体内に蓄積されて、長期にわたって被曝する内部被曝のリスクが大人よりも3〜10倍高いのです。被曝による急性障害が起こるほどの線量でなくとも、長期間の低線量被曝を看過すれば、5年後、10年後に、子ども達が晩発性障害(甲状腺癌や白血病など)に苦しむことになりかねません。
私たちは、子ども達を放射能被曝から守るために、知恵と力を合わせて、できることをしていきたいと思います
不安はあるけれど、「気にし過ぎ」と言われてしまった。学校の対応に疑問があるが言い出せない…。
日々悩みながら、「子どもを守りたい」という思いを持って、独りで悩んでいる方、ぜひ仲間に入りませんか?